遡ること17年前、私は、東南アジア的ベストセラーである「コピー用紙の裏は使うな!-コスト削減の真実-」を書いて、電気使用量の大幅な削減を省エネ機器やシステムを取り付けることなく、電気を”見える化”しての”意識改革”で行った初めての人間として世間でもてはやされていた。
NHKの「あさイチ」に出て、家庭での電気代削減手法の最前線を語ったこともありました。電気代を削減した食品スーパーマーケットは4,500店舗、パチンコホールは1,100店舗、年間80億円の電気代を下げたことが自慢でした😊
しかし、東日本大震災により、電気が余っている時代から突然、電気が足らない時代になったことで「計画停電」にその節電の役割を奪われ、上場準備中の会社を去らざるを得なくなり、お決まりの”うつ病”罹患コースでした😿
3年後、流通小売業界で、ある秀逸な収益増加ソリューションで復活を果たし、拡大基調に入ったところでコロナ禍に襲われ、また、振出しに戻りました。 またまたの苦節3年。 そこで、原点である、
➀お客様を幸せにするサービス=電気代を中心としたエネルギーコストの長期に渡る最適化
➁幸せにする業界・業態=食品小売業・飲食業等の業務部門×チェーン店
の2つに立ち帰り立ち帰ろうと考えました。
ただひとつ、これまでと違ったのは、お客様の経営効率改善の課題を見つけ出し、そこに、ズバリのソリューションをぶち込み、上がった収益をお客様とシェアするモデルには決別を告げること。
つまり、医者で言えば腕の良い心臓外科医的なアプローチではなく、健康診断のお医者さん的に、お客様がここのところ高騰が続いた電気代を中心としたエネルギーコストを削減するために、「検便」としての精緻なエネルギー使用に関する実績データを頂き、十数項目に渡る設備やその運用状況を現場でウォークスルーする「省エネ診断」の普及・促進・拡大を中小企業に対して、その費用の9/10を補助すると言う気合いの入れようで国が進めていることを知りました。
そして、最後尾で参画した今期の「省エネ診断拡充事業」において、省エネ診断専門家としては一人で、16業種・業態、144事業所、303設備の現地調査&報告会を行い、自称、”省エネ診断の3冠王”となりました。
次回は、こうした流れの中で、株式会社省エネ診断補助金センターの会長・COO兼省エネマイスターとして「省エネ診断」の先に何を見て、省エネ診断のトップランナーを目指すのかのお話をさせていただき、その後は、これまで、また、これから、一人の省エネ診断マイスターとして、また、弟子たるエバンジェリスト達が、省エネ診断の現場で見つけてくる、省エネトリビアや省エネ都市伝説の検証結果などなどを徒然なるままに書き綴っていきます。
半年後に、18冊目であり、4冊目の(最大の)ベストセラーになるであろう「電気ポットは使うな!-電気代削減の真実-」に仕上がっていれば、意図が成就して”いと”嬉し😊
株式会社省エネ診断補助金センター
会長・COO兼省エネマイスター
村井哲之