辻 晋治(つじ しんじ)

プロフィール

1959年奈良生まれ、北海道札幌市在住。1995年阪神淡路大震災によるエネルギー供給ゼロ事態を経験。それを皮切りに、エネルギーと環境の現場に30年以上携わり、商業施設・医療機関・工場・公共施設など幅広い分野で省エネ改革・業務改善を実現。現在はエコノベーション株式会社の代表として、地域の持続可能なエネルギー活用と「現場からの改善文化」の再構築に取り組む。
2025年より株式会社省エネ診断補助金センターの顧問に就任。豊富な現場経験を活かして省エネ対策の実践的なアドバイスや改善提案を行い、組織や施設のエネルギー効率向上を幅広く支援している。

省エネへの信念と役割

一般に「省エネ」と言えば、高効率機器の導入や設備の更新が語られがちです。しかし、まず優先されるべきは「今ある設備で、どれだけ無駄なく、賢く使えるか」という視点です。それは外部業者に「任せる」のではなく、現場で働く運営者自らが主体的に取り組むことでこそ、継続性と成果を両立できます。
私はその現場の変革を導く「省エネ水先案内人」として、単なる診断や提案にとどまらず、伴走しながら文化をつくる支援を行っています。
「エネルギーに対する向き合い方」そのものを見直すことで、設備投資に頼らずとも、大きな成果を出すことは可能です。

メッセージ

方法を探す前に、意識・見方を変える。機器を変える前に、使い方を変える、機能を取り戻す。
現場の人が主体になれば、省エネは「負担」ではなく「文化」になります。
その歩みを導く“水先案内人”として、皆さまと一緒に現場に立ち、隠れているエネルギーロスの発見をお手伝いします。


経歴・職歴概要

1981年

近畿大学水産学科卒業後、帝人冷蔵にて流通現場でのキャリアをスタート。その後、ジャスコ(現イオン)で店舗運営・営業管理・物流・人事教育・施設管理といった多領域で実績を積み、数々の「日本初」「業界初」「社内初」の業務改革・改善を主導。

2008年~

北海道内のメンテナンス会社である東洋実業にて、設備管理者による省エネ・業務改革プロジェクトを主導。設備の省エネだけでなく、職場全体の運営改善や行動改革に焦点を当てた省エネ支援を道内各地で展開。同時に地球温暖化防止活動推進員の活動も開始。

2021年~

エア・ウォーター北海道にて、行政施設、医療福祉施設、食品工場、ホテル、入浴施設などの省エネ診断や設備改善改修、エネルギーマネジメント支援に従事。官民連携による脱炭素の取り組みにも携わる。

2024年

エコノベーション株式会社を設立し、現場視点に立った「省エネ水先案内人」として独立。地域と企業の持続可能な成長を支えている。

2025年

株式会社省エネ診断補助金センターの顧問に就任し、これまでの知見を活かした支援・助言を通じてさらなる省エネ推進と組織改善に貢献している。

専門分野・資格

  • 環境省 うちエコ診断士(札幌市登録)
  • 環境プランナーベーシック
  • 省エネ脱炭素エキスパート(ビル・家庭分野)
  • 照明コンサルタント
  • 衛生管理者2種、冷凍機械責任者2種、環境社会検定
  • 北海道地球温暖化防止活動推進員

主な受賞歴・実績

  • 省エネルギー大賞 経済産業大臣賞(2001年)
  • 中小企業庁長官賞(2011年)
  • 北海道経済産業局「北国の省エネ大賞」(2014年)
  • 北海道電気有効活用委員会委員長賞(2019年)
  • 売上利益改善関連の社長賞、小売業QC大会最優秀賞、提案協会長賞など多数(通算20件以上)
  • 一般ビル、商業施設、病院、福祉施設、温浴施設、ホテル、食品工場、公共施設など多業種対応
  • 地方自治体低炭素化事業、省エネ診断、職員教育・制度設計支援
  • 供給水(井水、上水、工業用水)、排水、循環水にまつわる問題解決支援
  • 「現場に根ざした省エネ文化」づくりの仕組み化・伴走支援

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